落とし込みブログ
~釣りに行けないときも釣れズレに~
神秘を覗くこと
虫のかけらを運ぶアリの行列をたどり、巣穴を見つけたことがあるだろうか。

神社やお堂の床下にもぐると、ありじごくがよくいるって知っているだろうか。

春の川岸を、草いきれを吸い込みながら散歩して、とぐろを巻いて昼寝をしている蛇に出会ったことがあるだろうか。

雑木林に一人で、分け入り、苔のにおいをかぎながら、やぶこうじの赤い実をまじまじと見つめたことがあるだろうか。

「みそんちょ(シャシャンボ)」と間違えて、ヒサカキの実を食べてしまって、はき出したことがあるだろうか。

葉の裏におしりだけを出してとまっているアシナガバチを、テントウムシと間違えて捕まえ、刺されたことはあるだろうか。

草むらの犬の糞をひっくりかえして、フンコロガシを観察したことがあるだろうか。

じょろうぐもの巣をつつくと、じょろうぐもが自分から巣を揺らすのが面白くて何度もつついたことがあるだろうか。

ひもに綿を結んでカエル釣りをしたことがあるだろうか。

池に流れ込む土管にまたがって、流水に群れるハヤ釣りをしたことがあるだろうか。

畦川を裸足でじゃぶじゃぶと歩き、蛭に吸い付かれたことがあるだろうか。

夜の山歩きをして、空を横切る天の川に歓声を上げたことがあるだろうか。

海の岩場で採ったカメノテやビナを浜辺でゆがいて、食べたことがあるだろうか。

イソギンチャクに指をつっこんで、きゅっと締められたことがあるだろうか。

沈む太陽をじっと眺めながら、大きさや色は、いつも同じじゃないって、思ったことはあるだろうか。

こんなことを経験していない、ただ、勉強だけをしていた子どもが大人になって、政治を行ってはいないだろうか。

レイチェル・カーソンの「センス・オブ・ワンダー」を読んで、ふと思った。



チヌ落とし込みシルバーステージ21
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